誰もが使いやすいWebサイトへ:アクセシビリティ対応の基礎知識

誰もが使いやすいWebサイトへ:アクセシビリティ対応の基礎知識

Web制作

すべての人にとって、使いやすく快適なWebサイトを提供できたら…それはビジネスだけでなく、社会全体への大きな貢献にもつながります。
 
ウェブアクセシビリティは、特別なスキルがなくても基本から実践できる分野です。本記事では、初心者でも取り組めるシンプルな方法を具体例と共にご紹介します。小さな改善が、あなたのWebサイトをより多くの人に愛される場へと変えてくれるはずです!

 

ウェブアクセシビリティとは?

ウェブアクセシビリティ(Web Accessibility)とは、視覚や聴覚、身体の不自由、または認知的な違いがある人々を含む、すべてのユーザーがウェブサイトを問題なく利用できるようにするための取り組みを指します。簡単に言うと、誰でも使いやすいウェブサイトを作るための工夫です。
 

<アクセシビリティの重要性を示す数字>

  • ・世界人口の15%が何らかの障害を持つとされています(WHO報告)。
  • 日本国内では約964万人が障害者手帳を保有しています。
  • ・視覚障害者の約90%が視覚を完全に失っていない「ロービジョン」であるため、アクセシビリティの工夫が直接利用に影響を与えます(出典:日本視覚障害者福祉協会)。

 

<アクセシビリティがもたらすメリット>

  • ユーザー層の拡大
    すべての人がアクセスしやすくなることで潜在顧客が増える。
  •  

  • SEO効果
    Googleはアクセシビリティ対応を評価基準の一つにしています。例えば、画像に適切な代替テキスト(alt属性)を設定することや、ページの読み込み速度を改善することは、アクセシビリティ向上とともにSEOスコアの向上にも寄与します。また、モバイルフレンドリーなデザインや、キーボード操作への対応も重要なポイントです。
  •  

  • 法的リスク回避
    特に海外ではアクセシビリティ対応が法的義務となっている場合があります。

 

初心者でも始められるアクセシビリティの基本

1. 画像には「代替テキスト(alt)」を付けよう

画像に適切な代替テキストを設定することで、スクリーンリーダーが内容を読み上げ、視覚障害者にも情報を伝えることができます。
 
<良い例と悪い例の比較>

◉ 良い例

<img src="flower.jpg" alt="赤いバラの花束が白いテーブルに置かれている">
  • 理由: 具体的に内容を説明しているため、画像が持つ情報を正確に伝えることができます。

 
◉ 悪い例

<img src="flower.jpg" alt="画像">
  • 理由: 単に「画像」とだけ記述されているため、何の画像なのかが分かりません。また、検索エンジンにとっても情報が不足しています。

 
<チェックポイント>

  • 単純に「画像」などと書かず、内容を具体的に記述する。
  • デコレーション目的の画像にはalt属性を空に設定する(alt="")。

 


 

2. 色のコントラストを改善する

文字と背景のコントラストが低いと、視覚に制約のある人だけでなく、一般のユーザーにも読みにくくなります。
 
<具体的な確認方法>

  1. WebAIM Contrast Checkerを使用し、テキストと背景のコントラスト比をチェックします。
  2. テキストの色や背景色を変更し、最低でも以下の基準を満たすよう調整します。

 
<推奨されるコントラスト比>

  • 一般テキスト:4.5:1以上
  • 大きな文字:3:1以上

 
<実践例>

  • 良い例:黒い文字(#000000)と白い背景(#FFFFFF)の組み合わせ(コントラスト比 21:1)。
  • 悪い例:薄い灰色の文字(#AAAAAA)と白い背景(#FFFFFF)の組み合わせ(コントラスト比 2:1)。

色覚シミュレーションツールを活用して、色覚に制約のあるユーザーにも適切なデザインであることを確認すると、さらに改善が進みます。
 
<チェックツール>

 


 

3. キーボード操作を確認しよう

すべての操作がマウスに依存しないことを確認します。キーボードのみでの操作を可能にすることで、身体的な制約があるユーザーにも対応できます。
 
<テスト方法>

  • タブキーを使って、フォームやリンクを移動できるか確認。
  • メニューやモーダルが正常に操作できるかチェック。

 

アクセシビリティ対応のチェックツール

以下のツールを活用することで、効率的にアクセシビリティ改善を進められます。
 

  1. ◉ Google Lighthouse
    • Chromeブラウザに組み込まれている無料ツール。
    • ページのパフォーマンスやSEO、アクセシビリティを分析。
  2.  

  3. ◉ Wave Accessibility Tool
  4.  

  5. ◉ axe Accessibility Tool

 

アクセシビリティ対応の成功事例

成功事例 1:Amazon

Amazonでは、商品画像に詳細な代替テキストを設定し、スクリーンリーダー対応を徹底しています。これにより、視覚障害者を含む多くのユーザーがスムーズに利用できるECサイトを実現しました。また、WCAGガイドラインへの準拠が、SEOの向上にも貢献し、検索エンジンの評価を高めています
 

成功事例 2:東京都公式ウェブサイト

東京都の公式ウェブサイトは、色覚バリアフリー対応や文字サイズ調整機能を導入し、多様なユーザーに対応した設計が評価されています。特に、コントラスト比を改善することで、一般ユーザーの平均滞在時間が15%向上し、直帰率が10%低下しました。特に、色のコントラストを強化した結果、一般ユーザーの平均滞在時間が15%向上し、直帰率も10%低下しました。
 

まとめ:小さな改善が大きな変化を生む

ウェブアクセシビリティは、初めて取り組む方でも少しの努力で大きな効果を得られる分野です。基本を実践するだけで、Webサイトの使いやすさは大きく向上します。

より多くの人々に利用されるWebサイトを目指し、今日から小さな一歩を踏み出してみませんか?

 

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